財務分析は意思決定に必須の分析です!
経営を始めたばかりの方にとって、「財務分析」という言葉は難しく感じられるかもしれません。しかし、財務分析はビジネスを成功に導くための羅針盤となる重要な手法です。そのため財務分析は経営者が意思決定を行う上で必須の分析になります。本コラムでは、初心者の方にもわかりやすく、財務分析の基本を解説します。
財務分析とは?
財務分析とは、企業の財務状況や経営成績を把握するために、財務諸表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書など)を分析することです。これにより、企業の収益性や安全性、成長性などを評価し、経営判断の材料とします。
例えば、次のような質問に答えるために財務分析を行います。
- 現在、会社は黒字か赤字か?
- 売上は十分に伸びているか?
- 経営資源(ヒト・モノ・カネ)が適切に働いているか?
- 借入金を返済できる余力があるか?
財務分析の基本指標
初心者の方に特に理解していただきたい基本的な指標を3つご紹介します。
- 収益性の指標
- 売上総利益率:売上総利益(売上 – 売上原価)÷売上高
- 企業が商品やサービスを売ることでどれだけの利益を生み出しているかを示します。
- 営業利益率:営業利益÷売上高
- 本業での収益力を測る指標です。
- 売上総利益率:売上総利益(売上 – 売上原価)÷売上高
- 安全性の指標
- 自己資本比率:自己資本÷総資本
- 借入金に依存せずに経営を行う力を示します。業界にもよりますが30%以上が望ましいとされています。
- 流動比率:流動資産÷流動負債
- 短期的な支払い能力を測る指標で、100%以上が目安です。
- 自己資本比率:自己資本÷総資本
- 成長性の指標
- 売上高成長率:
- 売上の伸び率を示し、事業の成長度合いを確認できます。
- 売上高成長率:
財務分析の進め方
- 財務諸表を用意する
- 財務分析の基礎は、損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)などの財務諸表です。
- 税理士に依頼するのが基本ですが、会計ソフトを活用すれば、これらの書類を簡単に作成できます。
- 主要指標を計算する
- 上記の指標をまず計算してみましょう。自社の現状がどのような状態なのかを把握できます。
- 他社や過去の数値と比較する
- 同業他社や過去の自社データと比較することで、改善点が明確になります。
- 専門家のアドバイスを受ける
- 初めての場合は、中小企業診断士や税理士などの専門家に相談することで、より具体的な改善策を得られます。
財務分析を行うメリット
財務分析を行うことで、次のようなメリットがあります。
- 経営状況が明確になり、的確な意思決定ができる
- 資金繰りや利益構造を改善するためのヒントが得られる
- 補助金や融資の申請時に、財務状況を正確に伝えられる
最初は財務分析を依頼することをお勧めします。
財務分析を依頼した方が良い理由
説明しました通り、財務分析はビジネスを成功に導くための羅針盤であり、意思決定を行う上での重要な情報です。そのため、どのような戦略実行においても、その根拠・土台となるものなので、難しそうだからと言って後回しにすると返って経営が悪化しかねません。
当オフィスでは低コスト(内容により3~5万円)かつ短納期(内容により1~2週間)で財務分析を行います。
おわりに
財務分析は難しそうに見えますが、基本的な指標を理解し、少しずつ取り組むことで、経営の改善に役立てることができます。最初はわからないことも多いと思いますが、専門家の力を借りながら、財務分析を習慣にしていきましょう。
皆さまの成功を心より応援しています!